
「調べる力」でキャリアを切り拓く。リサーチャータイプの転職物語
「とにかく調べてからじゃないと動けない」
「気になると、気づいたら深夜まで情報を掘ってる」
「でも、それって仕事に活かせるの?」
――そんなふうに思っていませんか?
この記事では、情報収集・分析が得意な“リサーチャータイプ”の人が転職で力を発揮する方法と、
私自身のリアルな体験談をベースにした「成功の3ステップ」をお伝えします。
第1章:誰よりも“調べるけど動けない”自分への違和感
私は昔から、「とにかく調べまくる」癖があった。
旅行に行く前は10サイトを見比べ、
買い物も口コミを全部チェック。
何かを始める前には「準備」で満足してしまうことも多かった。
就職もそうだった。
20社以上の企業を調べ上げ、ノートに比較表を作って、結局エントリーしたのは1社だけ。
選考を受けたのは、たった2社。しかも、内定先は「妥協した結果」だった。
**「行動できない自分」**に、どこかモヤモヤしていた。
第2章:「このままじゃ終わる」と思った30代前半
30代に入ったある日、後輩から言われた言葉が刺さった。
「○○さんって、何でも詳しいですよね。でも、もったいない気がします」
たしかに私は社内でも「何でも知ってる人」だった。
けれど、“決める人”ではなかった。“動く人”でもなかった。
その時思った。
「自分のこの情報収集力、もっと別の場所なら活きるんじゃないか?」
そして、転職を考え始めた。
第3章:リサーチャーが転職で強みを発揮する3つのステップ
✅ステップ1:リサーチ力を「成果」に変換する
情報を集めることが得意なら、それをどう活かしたかがポイント。
私は過去に、社内の業務フロー改善を調べまくって、
月間残業時間を20時間 → 4時間に減らした実績があった。
それを「改善プロジェクトのリーダー」として職務経歴書に書き直した。
“知ってる”だけで終わらず、“使った結果”を語ることがカギ。
✅ステップ2:「分析・整理できる人材」としてアピール
求人情報を見ると、「課題発見力」「仮説思考」「データ分析」などのワードが増えている。
リサーチャータイプは、これ全部に当てはまる。
実際に私が転職した企業では、
「これまで課題をどう見つけ、どう改善してきたか?」という視点が重視された。
情報を集める → 整理する → 提案する
という流れは、どんな仕事にも必要なスキルだと実感した。
✅ステップ3:あなたの“仮説力”を企業は求めている
私は面接でよく言われた。
「情報を深く掘っていく姿勢がすごく伝わりますね」
でも、最後に決め手になったのは、仮説と提案だった。
「この企業の採用課題は、エントリー率の低さだと思います。
それは求人ページがわかりづらいからでは?こう改善できると思います。」
実際には外れていたかもしれない。
でも、その“考える姿勢”が評価された。
第4章:転職後、リサーチ力が武器になった瞬間
私は現在、BtoB企業のマーケティング部門で働いている。
前職と違い、裁量のある仕事。
市場調査・競合分析・ターゲット選定…まさに、リサーチスキルが必要とされる環境だ。
転職後の成果:
- 競合調査レポート作成 → 営業資料が刷新され、受注率12%UP
- 顧客アンケートの傾向分析 → 新製品戦略に反映、売上+28%
年収も340万円 → 460万円にアップし、
「調べることが得意」という自分の特性が、仕事に直結している感覚がある。
第5章:リサーチャータイプにおすすめの職種
- マーケティング/リサーチ業務
- データアナリスト/ビジネスアナリスト
- 商品企画・サービス改善
- カスタマーサクセス(データ分析型)
- コンサルティング補佐/情報戦略担当
「派手に前に出るより、裏で支える」
そんなスタイルでキャリアを築きたい人に、ぴったりのポジションがたくさんある。
最後に:あなたの「知りたい」は、キャリアを切り拓く原動力
他人にとっては「細かすぎる」「そこまで調べなくていいよ」と思われることでも、
あなたにとっては、それが“喜び”であり“習慣”だったはず。
その“性格”こそが、今の時代に必要なスキルなんです。
👉 「調べることが好き」それだけで、転職成功の土台になる。
自分の強みがわからない人、もっと活かしたい人へ。